遅延型食物アレルギー血液検査を受ける前の注意点とは?
遅延型食物アレルギーの血液検査は自宅でできますが、いくつか注意点があるので見ていきましょう!
遅延型食物アレルギー 血液検査の前に注意することは?
年齢制限は?
本検査は生後6か月未満の方は受けることは出来ないようです。
お薬を服用中の場合
以下の薬剤は、抗体検査の結果に影響を与える可能性があります。
■経口・鼻腔内コルチコステロイド(プレドニゾン、ベクロメタゾン、フルチカゾン、トリアムシノロン等)
■局所コルチゾン懸濁液およびクリーム剤のような免疫抑制剤
影響を避けるために薬剤の使用を休止する期間は、投薬量や頻度により個人差が大きく、
数日の場合もあれば、数週間に及ぶ場合もあります。
また、薬剤の中止が不可能な方の場合にはそのまま検査をお受け頂くケースもあります。
現在使用中の薬物を変更する場合には、担当医または薬剤委にご相談ください。
採血前の食生活について
■医師の指示が無い限りは、普段通りの食生活を送って下さい。
■過去に拒絶反応やアナフィラキシーの可能性があった食物の摂取は避けて下さい。
原因食物への2回目の摂取により致命的な影響を及ぼす可能性があります。
■小麦やグルテンなど、既に特定の食品を除去した食事をなさっている場合、
該当する項目の値が低い、または無反応となる可能性があります。
■検査前2週間はできるだけ、バラエティにとんだ食事をすることを心がけてください。
- 肉類 ・・・・・・・・ 牛肉、鶏肉、豚肉、卵
- シーフード ・・・・・ マグロやタラ、鮭、
- 野菜 ・・・・・・・・ きゃべつ、にんじん、レタス、
- フルーツ ・・・・・・ りんごやパナップル、バナナ、オレンジ、
- ナッツ・穀物類 ・・・ 大豆、そば粉、小麦粉、白米、
- スパイス ・・・・・・ ショウガ、バニラ、黒こしょう、
それぞれ色々な種類があります。
毎日食べるから、検査に反応があったのかな?と
感じてしまう方も多いと思います。
特に、卵、乳製品、小麦粉、は続けて摂らないようにしましょう。
その他、コーヒーやカカオ、製パン用イースト、醸造用イーストも注意しましょう。
遅延型食物アレルギー検査キットの中身は?
- 検体を保存・発送するための容器
- ランセット(採血用針)
(採血するときに指先に刺す針。スプレー缶をゴミに出すときに缶穴をあけるものに仕組みが似ています。) - バンドエイド
- アルコール布
- 被験者様情報記入用紙
- 取扱説明書
- 採血の際の注意事項
- 返信用封筒
- 輸送中の検体を保護するための容器
- ランセット回収袋
以上が小さい箱にびっしりと入っております。
検査項目96品目とは?
日本人の食生活にお馴染みの乳製品、野菜、果物、肉、魚、ナッツ、穀類、コーヒー、スパイス、昆布などをバランスよく揃えた、96種類(現在108種類)の日本標準パネルです。
この96品目を検査すればだいたいのアレルギーを把握することができます。
査食品項目
■乳製品/卵■
カゼイン、チェダーチーズ、カッテージチーズ、牛乳、ホエイ(乳清)、ヨーグルト、卵白、卵黄
■肉類■
牛、鶏、ガチョウ、ラム、豚
■魚/シーフード
あわび、ハマグリ、タラ、カニ、イカ、オヒョウ、カキ、バラフエダイ、サケ、ホタテガイ、シーバス、シーパーチ、エビ、マグロ
■ナッツ/種子/豆/穀物■
アーモンド、オオムギ、キドニー豆、あずき、大豆、さやいんげん、そば粉、カシューナッツ、トウモロコシ、グリアジン、小麦グルテン、緑豆、オートムギ、グリーンピース、ピーナッツ、ピスタチオ、玄米、白米、ライムギ、ゴマ、スペルト小麦、ヒマワリ、クルミ、全粒小麦、キノア
■フルーツ■
リンゴ、アボカド、バナナ、網メロン、チェリー、ココナッツ、赤ブドウ(ミックス)、グレープフルーツ、グアバ、キウイ、レモン、マンゴー、オレンジ、パパイヤ、モモ、パイナップル、いちご、スイカ
■野菜/藻類■
筍、もやし、ビート、苦瓜、ブロッコリー、キャベツ、にんじん、カリフラワー、セロリ、きゅうり、ナス、ニンニク、昆布、リーキ、レタス、マッシュルーム、オリーブ(黒)、タマネギ、ピーマン、サツマイモ、ジャガイモ、かぼちゃ、ラディッシュ、ほうれん草、ズッキーニ、トマト
■ハーブ/スパイス■
カレーパウダー、しょうが、マスタード、黒胡椒、チリ(カイエン)、バニラ
■その他■
カカオ、コーヒー、蜂蜜、さとうきび、製パン用イースト、醸造用イースト
遅延型食物アレルギーの検査で行われる「IgG抗体検査」って何?
IgG抗体は、血液中で最も多くみられる抗体です。
体の中の炎症が始めるのが数時間から数日間と遅いので、
このタイプの反応は「遅延型」と呼ばれます。
マクロファージと呼ばれる免疫細胞が即ちにこれらの免疫複合体をやっつけますが、
限界があります。
抗原を体から排除しようとするマクロファージの能力を、過剰な抗原が間に合わないのでいっぱいになり免疫複合体が長期間にわたって体内をぐるぐる回って、体組織への沈着が起こります。
IgGには、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4を含むいくつかのサブクラスがあります。
USバイオテックはこの4つのサブクラスすべてを分析し、抗原ごとの総IgG抗体レベルをレポートします。
なんか難しい言葉で色々書いていますが、要するに
血液中の遅延型食物アレルギーに関する物質を分析
↓
「どの食品」にアレルギー反応がでるのか?調べる検査です。
日本人が良く普段食べている食品96種類を対して、どの食品に反応が強いのか0−6までのレベルで調べます。
もしアレルギーが見つかったらそれを2週間除去して体調をみます。
体調に変わりない場合でも半年除去すると体調がよくなることがあります。
根気強さが何より大切です。
それでも良くならないときは、IgA腸粘膜系のアレルギー検査をためしてみるとよいかもしれません。
わたしはこの検査であたらたに大豆やイースト系のアレルギーが発覚しました。
甲状腺の病気(バセドー病)の方はIgA腸粘膜系のアレルギー検査をすると良い方向に向かう可能性もあります。